フロリダ州タラハシーの集会で展示された禁書処分対象の本。性的少数者(LGBTQ)や性的暴力に関する本、セックスを描写する本などが米国各地の公立学校図書館から撤去されている=2023年3月21日、Agnes Lopez/©The New York Times
同性愛者や離婚経験者を教会に受け入れつつ保守派は排除する教皇フランシスコ。急進的リベラルからも批判が集まる教会改革の行く末は テキサス州タイラーの司教ジョゼフ・ストリックランドとて、はなから教皇フランシスコを嫌っていたわけではない。2013年に南米アルゼンチン出身の彼が晴れてカトリック教会の頂点に立ったときはストリックランドも喜び、称賛したものだ。しかし教皇が次々とリベラルな路線を打ち出すのを見ると、黙っていられなくなった。 【動画】ムスリムの生徒の礼拝を妨害する教師 離婚した女性や、いわゆるLGBTQの人をどう受け入れるか。聖職者の妻帯を許すか否か。そうした点に関する教皇の教えに、ストリックランドは公然と異を唱え出した。そしてすぐ、自分の立場が「政治的」にまずくなってきたことに気付いた。「今の世の中は政治で動く。この現実からは教会も逃れられない」。司教は本誌の取材にそう答えた。 昨年11
Access Accepted第791回:“ゲーマーゲート 2.0”勃発で露わになるゲーマーとゲーム業界の乖離 ライター:奥谷海人 2024年に入ってから,アメリカを中心としたゲーマーコミュニティの間で話題になっているのが,ゲームエンターテイメントでの性別・差別表現の是正について意見を異にする人々がぶつかり合う“ゲーマーゲート 2.0”だ。「DEI」と言われる最近のムーブメントを盾に,脚本や世界設定の修正を主な活動とするコンサルタント企業Sweet Babyが,ゲームをダメなものにしていると集中砲火を浴びている。 より多くの人が共感できるストーリー作り,のはずが…… 10年ほど前にアメリカで大きな問題になった「ゲーマーゲート(GamerGate)」を覚えているだろうか。詳しくは当連載の「第440回:北米ゲーム業界を揺るがす“ゲーマーゲート”問題」を見てほしいが,一時は死語となっていたこの問
米国で、電気自動車(EV)の「政治化」が進んでいる。 トランプ前大統領が、現職のバイデン大統領が目玉政策として推進するEV普及の失速を格好の政争の具にしたからだ。11月の大統領選挙で返り咲きを目指すトランプ氏にとり、EVの不人気がバイデン氏の政策の信用性を攻撃する効果的な武器となっている。 【写真】大胆な水着姿に全米騒然…トランプ前大統領の「娘の美貌」がヤバすぎる! しかし、EV政治化の裏には、次の4つをはじめとした米社会の分断に根差す構造的な対立がある。 1.経済格差によるクルマ購買力 2.党派に左右される環境意識の高低 3.計画経済的な「EV押し付け」を嫌う一部消費者の不満 4.自動車産業労働者のEVに対する反感」 この記事では、もともとクルマ購入のひとつの選択肢に過ぎなかったEVをめぐる文化戦争の様相を読み解くことで、バイデン対トランプの個人的な対決のせいで、政治色がさらに強まる「乗
1: ゆううつちゃん 2024/04/04(木) 11:48:52.88 ID:??? TID:choru 米国で、電気自動車(EV)の「政治化」が進んでいる。 トランプ前大統領が、現職のバイデン大統領が目玉政策として推進するEV普及の失速を格好の政争の具にしたからだ。11月の大統領選挙で返り咲きを目指すトランプ氏にとり、EVの不人気がバイデン氏の政策の信用性を攻撃する効果的な武器となっている。 しかし、EV政治化の裏には、次の4つをはじめとした米社会の分断に根差す構造的な対立がある。 1.経済格差によるクルマ購買力 2.党派に左右される環境意識の高低 3.計画経済的な「EV押し付け」を嫌う一部消費者の不満 4.自動車産業労働者のEVに対する反感」 この記事では、もともとクルマ購入のひとつの選択肢に過ぎなかったEVをめぐる文化戦争の様相を読み解くことで、バイデン対トランプの個人的な対決のせ
アメリカでは人種的正義を求める闘いに馳せ参じれば並外れた文化的名声を獲得できるため、世界中で模倣者を惹きつける傾向を生んでいる リーアム・コフィ・ブライトが『Journal of Political Philosophy(政治経済学ジャーナル)』に最近投稿した論文「白人のマウント合戦」での、アメリカの人種政治についての見解を大いに楽しませてもらった。まず最初に、この論文は査読の通過がほぼ不可能な形で執筆されているため、無事掲載されたこと自体に驚かされた。アカデミアにおける哲学論文は、査読者全ての怒りを鎮めることで、あたかも委員会によって書かれたように見えてしまう問題に悩まされている。さらに重要なのが、私見だが、アメリカの文化戦争に、ブライトのようなイデオロギー的に客観的なスタンスを示すことの極めての有用性である。 ハッキリ言っておくが、私はブライトの見解のほとんどに同意できない。しかし、彼
まとめ 日本の漫画が目指す “多様性”と アメリカのコミックが目指す “多様性” の違い 昔セブルスキーが(ヒーローモノに偏重しているという意味で)「アメコミには多様性がない」的なことを言ってましたね。 101851 pv 432 374 users 73 John A. Douglas @J0hnADouglas This 21 second clip of a happy family has broken the brains of the the internet. The “kids are a financial burden” crowd are seething. The “look how happy I am w/o kids” Xanax popping, wine cooler swilling future cat moms are coping. All it
2021年から2023年にかけるアメリカ合衆国での禁書運動(2021ねん から 2023ねん にかける アメリカがっしゅうこく での きんしょうんどう、英: 2021–2023 book banning in the United States)とは、アメリカ合衆国にて2021年より行われた禁書運動。 2021年から、アメリカ合衆国では相当な数の書籍が閲覧禁止もしくは閲覧禁止要求の対象とされるようになった。対象となった書籍の大半は人種、ジェンダー、セクシュアリティに関するものである。ある本を巡り保護者や地域関係者が教師、学校管理者と議論するこれまでの禁書運動とは異なり、特定のテーマに焦点を当てた取り組みを全国化しようとする保守系のアドボカシー団体から地元のグループがサポートを得ているのが特徴である。また禁書運動は地域コミュニティでの議論にとどまらず、法律や立法措置を伴うことが多い。ジャーナ
2019年5月、レイプや近親相姦の被害者でも中絶手術も認めない「全米一厳しい中絶禁止法」を可決したアラバマ州でいま、衝撃の事実が論争を呼んでいる。同州では、レイプ被害者が出産した場合、加害者もその子の親権を得られるというのだ。10代で「義理のおじ」からレイプされ妊娠し、現在そのおじと親権を争っている女性が「司法の不備」を訴える。 2018年、一人の若い女性が北アラバマ家族支援センターのオフィスにやってきて、自分は10代のときに、おじからレイプされて4度も妊娠し、心に深い傷を負ったと訴えたことがあった。そのとき、レイプ問題カウンセラーのポーシャ・シェパードは、驚きで開いた口の塞がらない話を聞かされた。 そのおじは、麻薬事件で有罪判決を受けて服役中なのであるが、まもなく刑務所から出てきたあかつきには、二人の間に生まれた子供と一緒に暮らしたいと望んでいた。アラバマ州では、レイプ犯でも我が子の親権
詩を朗読するアマンダ・ゴーマンさん=2021年1月20日、米ワシントンDCの連邦議会議事堂前/Alex Wong/Getty Images (CNN) 米詩人のアマンダ・ゴーマンさんがバイデン大統領の就任式のために書いた詩が、フロリダ州マイアミデード郡の公立学校でこのほど、閲覧制限の対象となった。児童の保護者から苦情があり、学校側が検証した結果だという。当該の学区が23日に確認した。 閲覧制限を実施したのは同郡マイアミレークにある幼稚園児から8年生までが通う学校。児童の保護者が「私たちの登る丘」と題されたゴーマンさんの詩に反対する苦情を申し立てたことに対応した。CNNが本物と確認した申立書によると、詩の作者は誤ってテレビ司会者のオプラ・ウィンフリーさんと記載されていたという。 保護者はこの詩が「教育的ではなく、間接的な憎悪のメッセージを含む」と主張。「混乱を引き起こし、児童を洗脳する」もの
保守系団体の演説会で登壇した共和党のビベック・ラマスワミ氏=米中西部アイオワ州クライブで2023年4月22日、AP 2024年の米大統領選の共和党候補指名争いで、リベラルな価値観の広がりに対抗する「文化戦争」を基軸に据える候補が目立っている。人種・性的少数者(マイノリティー)が過度に優遇され、宗教心は薄れ、伝統的な家族観が崩れている――。そう危ぶむ白人保守層に「反転攻勢」を訴えかけているのだ。合言葉は「反Woke(ウオーク)」。ウオークは「目覚めた」という意味で、人種やジェンダーを巡る差別や不平等に強い問題意識を持つ人を指す前向きな言葉を逆手に取り、「意識が高いことを気取って、価値観を押しつけている」と批判している。【アイオワ州クライブで秋山信一】 8日にアップした民主党に関する記事では、党員集会を巡るある異変とその背景についてまとめています。 注目集めたインド系米国人候補の演説 州ごとに
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原題はHow civil wars start 「どのようにして内戦は始まるのか」。アメリカのことだけを論じているわけではない。「内戦論」である。さまざまな国におけるこれまでの内戦を統計的に分析して、どういう条件が整うと内戦が始まるのかを解説する。 これまでの世界各地の内戦を分析する箇所での筆致は学術的で抑制的である。しかし、ひとたび話題がアメリカに及ぶと、文体がいささか感情的になってくる。学術的な書き物の場合、筆者が個人的な恐怖や不安をあらわにすることはふつうしない。個人的感情を抑えて論文は書かれなければならないと大学院では教える。もちろん筆者ウォルターも大学教師だから、そういうルールは熟知しているはずである。でも、内戦の切迫が彼女の自制心を乱している。「アメリカにおける第二の南北戦争勃発の危険性に危機感を募らせるようになった」(21頁)からである。 でも、私はそのことをこの書物の瑕疵だ
米首都ワシントンの連邦議会議事堂前で、性的少数者(LGBTなど)の権利を訴えるトランスジェンダーのフィールドホッケー高校生選手、レベッカ・ブリーズホフさん(中央、2023年3月8日撮影)。(c)OLIVIER DOULIERY / AFP 【3月10日 AFP】トランスジェンダーの選手が女子スポーツに参加することを禁じる法案が9日、共和党が多数を占める米下院教育労働委員会で可決された。本会議において激しい議論になることが予想されている。 保守派いわく、女性を保護しながら公平性を促進することが目的であるという同法案は、性差別を禁ずる公民権法の解釈を狭め、性を「出生時の生殖器官と遺伝的要素のみに基づくもの」として認識することを目的とする。 共和党の下院議員の一人は委員会で、トランスジェンダー選手を女子アスリートと競わせることは「女性の機会均等を否定するものだ」と主張。それに対して民主党議員は、
反−政治の主張こそが、政治的な主張である 非白人キャストが増えると現れる「芸術に政治を持ち込むのは良くない」という批判の真意 『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』のキャストたち。その人種構成をめぐって賛否が巻き起こったが… Photo: Carlos Tischler / Eyepix Group / Future Publishing / Getty Images ハリウッドなどで有名シリーズの続編やリメイク版が作られる際、新たに白人以外のキャストが加わったり、それまで白人が演じていたキャラクターが非白人に演じられるようになったりすると、必ずあがる批判がある。それは、「芸術にポリコレ(政治的正しさ)を持ち込むと、作品の芸術的価値や完成度が犠牲になってしまう」というものだ。この指摘は説得力があるように聞こえる。 だが、この批判について、本来「誰が」、「どのような状況に対して」、「どのよう
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アメリカの連邦最高裁判所は、人工妊娠中絶をめぐり「中絶は憲法で認められた女性の権利」だとした49年前の判断を覆しました。 今後、全米のおよそ半数の州で中絶が厳しく規制される見通しとなり、中絶容認派は強く反発する一方、中絶反対派からは歓迎の声が上がるなど国内の受け止めは大きく分かれています。 アメリカの連邦最高裁は24日、妊娠15週以降の人工妊娠中絶を原則として禁止する南部ミシシッピ州の法律が憲法違反にあたるかどうかが争われた裁判について、州法は合憲だという判断を示しました。 そのうえで「憲法は中絶する権利を与えていない」として、半世紀近くにわたって判例となってきた1973年の「中絶は憲法で認められた女性の権利」だとする判断を覆しました。 中絶を支援する団体によりますと、今回の判断を受け、南部や中西部を中心に全米の半数余りにあたる26の州で、今後中絶が厳しく規制される見通しだということです。
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