というわけでイタリアマンガイベント紀行の3回目です。 ボローニャ大学文学部主催のNIPPOPは、さすがに世界最古の大学のイベントということで、通常のジャパンフェスよりはアカデミックなメニューが多く、こちらも色々と刺激を受けた。 だが、そういう場所でも、フェスを締めくくる最大のお楽しみ、メインイベントは、やはりコスプレショーなのだった。こちらのコスプレは、単にその格好をしたりポージングしたりするだけでなく、寸劇も交えた一大マスカレードの様相を呈している。 日本のオタク文化の世界進出のようにいわれがちなコスプレだが、もともとはアメリカのSF大会で始まった遊びでありメニューだったはずだ。それを1970年代に日本のSF大会でもやるようになって、ルーツ的にはSF大会とも縁浅からぬコミックマーケットに移植されていき、現在のような形になっているわけだ。 前2回では、我々日本人の過剰なイタリア信仰による「