水産庁は24日、北海道釧路沖の調査捕鯨で捕獲した雌のミンククジラの肉から31ベクレル(1キログラム当たり)の放射性セシウムを検出したと発表した。厚生労働省が定める暫定基準値は500ベクレルで、同庁は「基準値の10分の1以下で問題ない」としている。 水産庁によると、このクジラは15日に捕獲され、肉は既に市場に出ている。福島第1原発の事故との因果関係は不明としている。 4月26日に始まった今季の調査捕鯨で検査されたクジラは3頭目。これまでの2頭からは放射性物質は検出されていない。独立行政法人水産総合研究センター(横浜市)が検査した。