体感温度が40度を超えた灼熱の地、ヴォルゴグラード・アリーナは試合終盤、皮肉にもこの日最も熱がこもった大ブーイングに包まれたのだった――。 日本対ポーランドはヴォルゴグラード・アリーナで行われた(筆者撮影)6月28日、日本代表は決勝トーナメント進出を懸けて、グループステージ第3戦、ポーランド戦に挑んだ。日本代表は後半14分にセットプレーから痛恨の失点を喫するも、同時刻開催のセネガル対コロンビアで後半29分にコロンビアが先制したことにより、勝ち点、得失点差、総得点全てで日本とセネガルが並ぶ珍しい事態となった。 ワールドカップのレギュレーション上、次に順位を決定する要素はフェアプレーポイントとなる。イエローカードやレッドカードを提示された数で換算されるポイントのことで、この時点で日本がセネガルをフェアプレーポイントで上回り、決勝トーナメントに進出できる2位に浮上した。 そこで西野監督は後半37