支配地域のイラクやシリアのみならず、欧米各国からも多くの若者たちがメンバーとして参加しているイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(以下、IS)。 ISに参加している欧米人の多くは、白人社会で暮らしていたムスリムの移民2世、3世の若者たちだ。そしてそれが、各国の治安当局が特に危惧する問題となっている。 現在、アメリカを中心とする「欧米世界」と、シリアからイラクにかけて広大な地域を支配するISとの戦いは、ここにきて“次の段階”に突入している。中東地域に滞在するアメリカ人やイギリス人を人質として拘束、その斬首(ざんしゅ)映像を公開するなどして欧米を挑発するISに対し、アメリカは8月上旬からイラク領内での空爆を継続。そして9月22日、ついにISの本拠地があるシリア領内でも空爆を開始した。 アメリカのオバマ大統領は対ISの軍事作戦について、「広範な有志連合」によるものと強調。それに対し、ISはイ