この装置が 世界を救うかもしれない 現在でも世界で毎年3,000人以上の人々が地雷の犠牲になっている――みなさんはこの事実をご存知だろうか?この数は1990年代終盤よりは大幅に減ったものの、未だに毎日10人以上の被害者が出ている計算である。この悪魔のような無差別兵器を世界からなくすために、1人のアーティストが奮闘している。 彼の名前は、マスード・ハッサニさん。出身はアフガニスタン、現在でも3,000万個以上の地雷が埋められているといわれる地だ。母国の現状に心痛めたハッサニさんは、「なんとか地雷を安全に安価に撤去する手立てはないものか」と試行錯誤した末に、この「マイン・カフォン(Mine Kafon)」を考案した。 仕組みをシンプルに言えば、これは風の力で地雷原を動き周り、地雷を踏んで爆発させるという装置である。材質は、竹・ゴム・プラスチック、さらに少量の鉄。軽量であるため風の力で動くこと