プロの研究者、大学院生、フリーのマーケティングコンサルタントらが分析力を競った=4月27日、千葉市の幕張メッセ 【冨岡史穂】科学はみんなのもの――。新しいコンセプトの「学会」が4月27、28日の2日間、千葉・幕張で開かれた。大学や企業のプロの科学者だけでなく、科学と縁の深い社会に暮らす誰もが参加できる研究発表の場をうたう。ネットでも中継し、見る人がコメントを書き込む形でも「参加」できる。 学会は「ニコニコ学会β」で、今回が4回目の開催。登壇して講演するスタイルは普通の学会と同じだが、演者はプロ、アマ入り乱れる。ネットのニコニコ動画で同時中継され、視聴者が画面に書き込んだコメントは会場のスクリーンに映し出される。2日間で延べ約8万5千人が視聴した。 例えば「初音ミク」などで知られる音声合成ソフトのブームをテーマにした部では、プロやフリーの研究者、学生ら4人が、ブームの背景や現象の広がり