【プノンペン=吉田健一】英BBC(電子版)は24日、東南アジアの石油業界関係者の話として、ベトナムが6月下旬に始めた南シナ海海域での資源掘削作業を中止した模様だと報じた。 ベトナム外交筋も作業中止を確認したという。 報道によると、ベトナム政府が、同国南東沖約400キロ・メートルの南シナ海海域で掘削作業にあたっていたスペイン系企業に、掘削海域を離れるよう命令した。作業中止の理由についてベトナム政府は先週、同企業幹部らに対し、中国が、掘削をやめなければ同海のスプラトリー(南沙)諸島にあるベトナム軍基地を攻撃する、と脅してきたためと説明したという。