アニー賞、ゴールデングローブ賞などで主要な賞を獲得し、第90回アカデミー賞、長編アニメ映画賞に輝いた『リメンバー・ミー』。近年のアカデミー賞は、ディズニー/ピクサー作品ばかりが受賞している印象があるが、本作『リメンバー・ミー』の受賞に文句をつける人は少ないだろう。紛れもない傑作である。 各所から「泣いた」との声が聞かれるように、本作ほど感動の涙を搾り取る映画というのも、そうそうない。「泣ける映画」という言われ方をされることがあるが、本作は、その手の作品のさらに一歩先を進んでいて、普段映画で泣くようなことなどない人にも涙を流させ、普段よく泣いている人は、涙を流すだけでなく嗚咽を漏らしてしまうほどの領域に突入しているのだ。 涙もろい人に至っては、鑑賞に際しハンカチでなくタオルを持って行くことをおすすめしたい。 それにしても本作『リメンバー・ミー』は、なぜここまで深い感動を生み出すことができたの