本格的な雨を前に倒壊した住宅の捜索に入る警察官ら(16日午後4時34分、熊本県南阿蘇村で)=野本裕人撮影 16日午前1時25分頃、熊本県を震源とする地震があり、熊本市中央区や同県南阿蘇村などで震度6強を記録したほか、大分県別府市、佐賀県で震度6弱~5強を観測、その後も地震が断続的に発生した。 熊本県では32人の死亡が確認され、14日に震度7を記録した地震以降の死者は計41人となった。負傷者は熊本、大分、福岡、佐賀、宮崎の5県で少なくとも計1000人を超えており、交通網やライフラインが寸断されて孤立した地域もある。 気象庁によると、午前1時25分頃の地震は震源の深さが約12キロ、地震の規模を示す推定マグニチュード(M)は7・3で、14日の地震のM6・5を大幅に上回り、1995年の阪神大震災と同規模。今回の地震を「本震」とし、14日の地震を本震に先立つ「前震」と位置づけた。また16日午前3時5