黒いごつごつした壁は、溶岩が冷えて固まったもの。 その奥には、高くそびえる火口が見える。 6年前、日本に新たに誕生した「西之島」。 28日、この絶海の孤島の最新映像が届いた。 その中には、海鳥の卵も映っている。 島では、命のリレーが始まっていた。 東京の南、およそ1,000kmの海。 2013年、海底火山が噴火。 ここにもともとあった島をのみ込み、その後も拡大を続ける西之島。 28日に公開されたのは、国土地理院の測量チームが10月5日から上陸した際の最新映像。 島に上陸すると、聞こえてきたのは海鳥の鳴き声。 白い円のような巣にいるのは、アオツラカツオドリ。 アオツラカツオドリが動いた際にちらりと見えたのは、卵。 生まれたばかりの赤ちゃん島で、新たな命が誕生していた。 西之島では、2018年7月に噴火が確認されて以来、火山活動は低下している。 2019年5月の時点で