早期復興への鍵「事前復興」 3月11日 23時50分 東日本大震災の被災地では住宅の再建やまちづくりが進められていますが、依然として全国で17万人を超える人が避難生活を続けています。避難生活による体調の悪化などで亡くなった、いわゆる「震災関連死」も3000人を超え、復興の遅れが大きな課題となっています。こうしたなか、今、「事前復興」という取り組みが自治体で広がりつつあります。いち早い復興につなげようという取り組みについて、社会部の藤目琴実記者と徳島放送局の的場恵理子記者が解説します。 震災5年 復興の遅れが課題に 東日本大震災の発生から5年。国の「復興集中期間」は今月で終わりますが、2月12日現在、全国では依然として17万000人余りが仮設住宅や賃貸住宅などで避難生活を余儀なくされています。NHKが先月、取材したところ、岩手・宮城・福島の3県では、自治体が供給する災害公営住宅や、高台などの