愛知県豊橋市の海岸で5日、骨格の標本を作るために発掘されたのは、大きな「マッコウクジラ」の骨でした。 重機に吊り上げられた、頭の骨。そしてずらりと並ぶのは背骨。これは2年前にこの海岸に漂着したオスの「マッコウクジラ」の骨。体長はなんと約14メートル。全身の骨格標本を作るために約2年間、クジラを海岸に埋設し、白骨化させて骨についた肉などを取り除きました。 5日は約30人の豊橋市自然史博物館の職員やボランティアが、約100個のマッコウクジラの骨を回収しました。この大きさのマッコウクジラが同海岸に漂着するのは珍しく、博物館の職員も興奮気味。 発掘されたクジラの骨格は博物館に運び、復元・漂白などの処理をおこなったあと、3、4年後を目途に博物館で展示されることになっています。