Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 香港城市大学と米Microsoft Research、Microsoft Cloud+AIによる研究チームが開発した「Bringing Old Films Back to Life」は、劣化の激しい古い白黒映画を修復しカラー映像に変換する深層学習フレームワークだ。古い映像にある独特のフィルムノイズなどを修復し、色付けを行う。 古い映画は、現代の観客の心にも響き感動を与えるが、フィルムの経年劣化による解像度の低下やアーチファクトにストレスを抱える視聴者もいるだろう。 このような古い映画をよみがえらせるために、映画の修復技術が開発されてきたが、1コマずつ丹念に調べ、傷のレタッチ、ちらつきの修正
映像編集の技法 傑作を生み出す編集技師たちの仕事術 作者:スティーヴ・ハルフィッシュ発売日: 2021/01/21メディア: 単行本『映像編集の技法』は映像編集技師であるスティーヴ・ハルフィッシュが、スターウォーズにシビル・ウォーなど大作映画から『ブレイキング・バッド』のようなドラマの担当まで、50人以上の映像編集者へのインタビューをまとめた一冊である。 映像編集といっても体験したことがないと想像しづらいだろう。たとえば、一本の映画では当然映像は一繋がりの一本しかないが、撮影時には何回も同じシーンも撮りなおし、カメラも複数台存在する。そうなったら、上がってきた映像や複数あるカットの中から、最適なものを選びとっていかなければならない。複数のテイクにいい演技が分散していたら、それをつなぎ合わせることもあるし、台詞の間をほんの一瞬切り詰めることで印象を大きく変えたり、映像の時間の流れをコントロー
そんなソフトを使うなんてアホか――映画「シン・ゴジラ」の制作に携わった佐藤敦紀さんは、他の制作現場の人からこう言われたという。 9月2日、東京ビッグサイトで開催されたAdobe MAX Japanのゲストセッションで、TMA1 編集・VFXスーパーバイザー佐藤敦紀さんが映画「シン・ゴジラ」の裏話を語った。「シン・ゴジラ」の編集には、日本の映画業界で標準となっているAvid(アビッド・テクノロジー)の編集ソフトではなく、別のソフトが使われたという。なぜか。 佐藤さんにオファーがあったのは2015年1月のこと。15年10月に撮影終了、16年夏に公開予定という短期の制作スケジュールの中、作業は進められた。 佐藤さんがまずやらなければならなかったのは、編集ソフトの選別。日本の映画業界ではAvidの編集ソフトが標準ツールとして確立しているが、佐藤さんは「Premiere Pro CC」を選んだという
「Wi-Fiがつながらない」「スピードが遅すぎてイライラする」といった問題を解決してくれる次世代の通信技術が大規模なテスト段階へ入ったもようだ。『sciencealert.com』が報じている。 「Li-Fi」とは簡単にいえば電球、テレビ、信号機、電光掲示板など身近に存在する“光”を通して無線データ通信ができるようになる画期的な技術だ。2011年スコットランド・エディンバラ大学のハラルド・ハースさんによって開発され、ミクロ単位のLEDと光センサーを使用し、光をデジタル信号に変えて通信するというもので、モールス信号の原理と似ている。人間の目に見える可視光を使用し、光の点滅具合でデータを分析するわけだが、光は超高速で点滅されるため人間にはただの光にしか見えないという。しかも光は壁を通り抜けることができないため、電波の妨害、傍受などのセキュリティの強化も期待できる。米オックスフォード大学の研究者
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のCGメイキング動画です。 映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のCGメイキング動画 Brave New World | Mad Max Fury Road | vfx 激しく危険なアクションがてんこ盛りだった本作。危険なシーンがどのようにして出来あがったのかが何となく分かる動画ですね。 トム・ハーディ演じるマックス。グリーンバックの前で撮影されています。耳からは撮影スタッフからの指示を聞くための物でしょうか。イヤホンが出ていましたが、CG処理で消されています。 横転する車体に乗っている白塗りの武装戦闘集団『ウォーボーイズ』。『ウォーボーイズ』役の人は安全な所で撮影された素材を、後からCG合成されています。 ロトスコープという物の動きをトレースしていく作業。ラインの感じを見るとAfterEffectsで作業されたっぽいですね。飛び散る破片をひ
アクション映画ではスタントマンでも実現不可能な超絶シーンにコンピュータグラフィックス(CG)が使われるのが常識で、最近ではアニメの製作にもCGは活用されています。よりリアルさを追求することで進化してきたCGは、もはや「人間以上に人間らしい動きをする」ということがイヤでも分かるムービーが公開されています。 Chris Jones http://www.chrisj.com.au/ 以下のムービーでは、最先端のCGの圧倒的クオリティをまざまざと見せつけられます。 Ed - YouTube 目を閉じた男性。 うっすらと目を開けました。 一点を見つめると…… 左右をキョロキョロ。 画面が次第にズームアウト。 何か違和感がある男性。 よく見ると、胸から下がありません。 驚く男性ですが…… ひょいっと男性を支えていた「腕」が出現。 腕はヒョコヒョコと去って行きました。驚くべき事に、このムービーはすべて
昨年に引き続き、IAMAS ARTIST FILEを岐阜県美術館で開催します。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]に関係するアーティストを紹介するこのシリーズ、今回は前田真二郎 IAMAS 教授と、卒業生であり2011年度までIAMAS助教を務めた齋藤正和による映像作品の上映です。両名は共通して岐阜に住みながら数年に渡る撮影を継続 し、現実世界を取り込む映像表現を探求しています。本イベントでは、今年のイメージフォーラム・フェスティバルに選出され、東京を皮切りに国内を巡回上映 し注目されたそれぞれの作品の最新バージョンを初公開します。上映後は作者を交えてのトークセッションにより作品世界に迫ります。 9月27日(土) 14:00〜16:00 上映:『休日映画 2009-2014』(約60分) トークセッション:齋藤正和(映像作家)、澤隆志(映像作家/キュレーター)、西山恒彦(岐阜県美術館学芸員
DDN は 音楽 ・ 映像 に関する デジタル アート を中心に情報ミックスを配信中
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超巨大人型ロボット「イェーガー」と巨大モンスター「Kaiju」の壮絶なバトルを描いた「パシフィック・リム」は、何といっても世界各地で繰り広げられた数々の圧倒的なバトルシーンが脳裏に焼き付くほど印象的です。数あるバトルシーンの中でも、過去最大級であるカテゴリー4の怪獣2体とのバトルが展開された香港でのシーンについて、パシフィック・リムの視覚効果を担当したIndustrial Light & Magic(ILM)が、その驚きの撮影方法を公開しています。 Behind the Magic: "Pacific Rim" Hong Kong Battle 「香港でのバトルシーンのほぼ全てはCGで作成されたものなんです。ですので、香港のシーンは僕たちにとって大きな挑戦でした」と説明するのはILMのDavid Fogler氏。 3Dモデリングで作成された香港でKaijuとアメリカのイェーガー「ジプシー・
今夏、注目作のひとつといえば映画『アベンジャーズ』だろう。既に興行収入において世界歴代3位の記録(14億5,598万ドル)を達成しており、日本での注目度も日に日に増している。同作は、マーベル・コミックスのヒーローが多数登場することで話題になっているが、映像技術の面から見ても要注目の作品だ。この作品のCG制作の中心となったのがジョージ・ルーカス監督の作ったCGプロダクション ILM。本インタビューでは、同社でクリーチャー・ディベロッパーとして活躍中の日本人クリエイター山口圭二氏に同作のCG制作秘話を伺った。 山口圭二 ILMのクリーチャー・ディベロッパー。東京造形大学で油絵や絵画などの美術を学び美術学士号を取得。日本のリンクスコーポレーションでCGスーパーバイザーとして活躍したのち、アメリカへ移住。デジタルドメインを経て、2001年よりILMで働いている。これまでに、映画『パイレーツ・オブ・
「ちょっとこのミニムービーを見てくれ。とても詩的でチャーミングでみんなと共有したくなるものなんだ。Googleストリートビューがトイストーリーと出会った、というような感じかな。世界中の人がGoogleのプロダクトにインスパイアされて、信じられないぐらいにハートウォーミングになる魔法の方法だよ」という感じで、Google創業者の一人であるラリー・ペイジがGoogle+上でオススメして絶賛するほどの完成度のアニメーションムービー、それが「Address Is Approximate」です。 再生は以下から。 Address Is Approximate on Vimeo http://vimeo.com/32397612 Address Is Approximate - A Google Street View / Robot inspired stop motion short - YouT
スター・ウォーズやバック・トゥ・ザ・フューチャーのような伝統的なSFXだけでなく、CGなども含めたスペシャルエフェクトを使ったシーンを各映画からワンシーンずつ選び出し、その中でトップ50をリストアップしたものです。実際にそのシーンをクリックすれば確認可能になっています。過去の名作から近年の作品まで幅広く網羅されているので、技術の進歩や、逆に「この時代にこれだけの映像を作ることができたのか!」と驚愕することもしばしば。 それぞれのシーンを作った時代を踏まえながら「どうやって撮影したのか」「どうやって作ったのか」を意識して見てみると、「あれ?」というような感じになるシーンばかりです。 というわけで、何気ない映像だが一体どうやって撮影したのか思わずうなってしまうような映画の名シーントップ50は以下から。 Top 50 movie special effects shots - Den of Ge
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