情報発信に役立つ半面、リスクも伴うツイッター。兵庫県内の首長で利用するのは4人にとどまる(撮影・鈴木雅之) 「覚悟がなければ続けられない」。兵庫県内の全首長を対象にした交流サイト(SNS)の利用状況調査では、そんな声が多く聞かれた。匿名の誹謗中傷で精神的な負担は重く、途中で利用をやめるケースも。新型コロナウイルス禍では、首長が情報を素早く発信するツールとして注目されたが、失言などが瞬時に拡散して「炎上」する事例もあり、もろ刃の剣の扱いに頭を悩ませている。 【表】兵庫県内でツイッターを利用する首長 ■突然の「閉鎖」宣言 「もう限界です」。4月27日夜、神戸市の久元喜造市長は自身のツイッターで突然つぶやき、9年近くの愛用歴に終止符を打った。 直近のフォロワー数は約2万9千人。神戸新聞社の取材に「内容によってはインプレッション(投稿が表示された回数)が100万件を超え、情報発信で相当効果がある」