保釈中に中東レバノンへ逃亡した日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告(65)=会社法違反(特別背任)などで起訴=が8日午後(日本時間同日夜)、ベイルートで記者会見し、西川広人前社長らの実名を挙げながら、自身の逮捕を「数人による組織的な(追放)キャンペーンの犠牲となった」などと、日産の陰謀だったと主張。日本の司法制度についても「弁護士の立ち会いも無く1日8時間取り調べを受けた。国連の基準にも反する」と厳しく批判した。ロイター通信が伝えた。 ゴーン前会長が2019年12月に日本から逃亡後、公に姿を見せるのは初めて。前会長は時折両手を広げるなどし、英語で「逮捕以来自由を奪われ、家族や友人から引き離された。検事には『自白しなければより悪いことになる。家族も追及されることになる』と言われたが、無実を証明しようと必死に努力してきた」と主張。「検察は誤った情報を(メディアに)流した」と訴えた。