選挙君主制(せんきょくんしゅせい)は、君主を世襲によらず選挙によって選出する政治体制のこと。 概要[編集] 世襲によらないリーダーを互選で推戴する制度は歴史上ヨーロッパの王国からアフリカの部族国家まで世界中で広範に見られ、選挙の方法や被選挙権者、選挙権者の範囲は時代や国によって大きく異なる。時代を経るごとに世襲君主制に移行した例も多いが、ヨーロッパでは実質的に世襲君主制に移行したものの、公式には選挙君主制を維持していた例もある。 選挙君主制と共和制の区別はしばしば恣意的である。例えば、多くの共産主義国やイスラム共和国の指導者の選出方法は選挙君主制と酷似しているが、社会主義思想の影響から共和制とされる。これと好対照をなすのが、本来の意味での君主制ではないが歴史的に西欧王室と同格とみなされるバチカン市国とアンドラ公国で、これについては慣習的に共和制ではなく選挙君主制の国とされる。 現代の例[編