イタリアの捜査当局は2日、1970年にロンドンで盗まれたポール・ゴーギャンの静物画を伊南部シチリア島で発見したと発表した。所有していたのは元工場労働者の男性。同時に盗まれたピエール・ボナールの作品とともに、75年に競売で計4万5千リラ(約3千円)で購入し、自宅の台所に長年飾っていたという。 ロイター通信によると、当局はゴーギャンの作品だけで少なくとも1千万ユーロ(約14億円)の価値があるとみている。 ゴーギャンとボナールはともに19世紀にフランスで生まれた。2作品は盗難直後に伊北部トリノの列車内で発見されていた。遺失物係に届けられ、価値に気づかれぬまま保管された後、競売にかけられたという。 男性は当時、トリノで自動車大手フィアットの工場に勤務。自宅のテーブルに合うと考え、絵を買った。引退後、シチリアに転居していた。男性の息子が絵画の目録で似た作品を見つけ、鑑定を依頼していた。(キエフ=石田
英BBC放送などによると、イタリア警察は2日、フランスの画家ゴーギャンとボナールの絵画を約44年ぶりにシチリア島で発見したと発表した。工場従業員が台所に約40年間、飾っていた。少なくとも計1060万ユーロ(約15億円)の価値があるという。 絵画は1970年にロンドンの収集家の自宅から盗まれ、イタリアの列車内に放置された。75年に行われた国鉄の落とし物の競売で、イタリア自動車メーカーの従業員が当時、現在の貨幣価値で23ユーロ相当の金額で落札したという。 絵画は従業員が退職してシチリア島に持ち出すまでは、イタリア北部トリノの自宅に掛けられていた。 息子が他のゴーギャン作品に似ていることに気付き、専門家に相談。警察が盗品であることを確認した。静物を描いたゴーギャンの絵画は、1千万~3千万ユーロの価値があると推定されている。(共同)
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