【田中圭一連載:初音ミク編】ブルーグリーンの髪の少女は、やがてユーザーコンテンツの旗手となった。生みの親・佐々木渉がともに歩んだ10年、ともに歩む未来【若ゲのいたり】 第7話のあらすじ 1980〜1990年代というゲーム業界の「青春期」に大奮闘したゲームクリエイターたちの、熱くて、若くて、いきすぎた思い出を田中圭一先生がたずねる『若ゲのいたり〜ゲームクリエイターの青春〜』。 第7回は、新春特別回として、2017年で生誕10周年を迎えたバーチャル・シンガー『初音ミク』の生みの親・佐々木 渉さんをゲストにお迎えしました。 CGM(消費者生成メディア)の潮流を作ったバーチャルシンガーは、いかにして誕生したのか? そして彼女を育てるために、クリプトン・フューチャー・メディア社が二次創作に寛容でありつつも死守した”越えてはならない一線”とはなんだったのか──? 生誕10年を迎えた今、佐々木さんの言葉
2012年03月03日22:04 カテゴリ書評/画評/品評Value 2.0 [違和感仕事しろ][野生のSF] - 書評 - 南極点のピアピア動画 やっと入手できた。 南極点のピアピア動画 野尻抱介 と思ったら「通常1~3週間以内に発送します」ですか。[Amazon仕事しろ]。 にしても、なんという[才能の無駄遣い]。 この題名では、まるでパンツを飛ばす片手間で書いているようではないか。[もっと評価されるべき]、王道Sci-Fiにして現時点における著者の最高傑作なのにっ。 しかし、それこそ尻Pの醍醐味なのだ。それを著者に求めるのは、「Hunter x Hunter休載するな」というに等しい無理ゲーなのだから。 本作「南極点のピアピア動画」は、宇宙開発および異星人とのファーストコンタクトを扱ったハードコア・サイエンス・フィクション。そうであることは目次からも疑いようがない。 目次 南極点のピ
2015-05-06 情報社会における多神論的キャラクターと坂口安吾における天皇の問題 現今の社会構造は、いわゆる再帰的近代やポストモダンと呼ばれ、それ以前の社会構造からは区分される。その特質としてリオタールが述べたのは、大きな物語の凋落である。すなわち象徴的にはフランス革命以後の西欧を牽引していた理念が弱体化し、人々が分断された小さな言語ゲームのセカイ=島宇宙へと引きこもる時代である。 かくのごとき社会はまた情報社会の特質でもある。マクルーハンが夢想したようなデジタルな世界的統一すなわちグローバル・ヴィレッジなるロマン的表象とは程遠く、現今の社会は小さなコミュニティが遍在している。 哲学者のニーチェは近代化の過程において「神の死」の進行を指摘した。彼は近代は聖なるものが失われていく時代だとし、社会学者のマックス・ウェーバーはそれを「近代の脱魔術化」と呼んでいる。 ハイデガーもまた現今の技
オワタPです。 この文章は、オワタP及び三重の人両名により作成しております。 まずは初めに、今回の動画に関して、多数の方の混乱及び騒動を引き起こしてしまったことについて、深く謝罪させていだければと思います。本当に申し訳ございませんでした。今回三重の人が作った動画に記載されている内容に関しては、三重の人が親しい方から聞いたことを順不同で掲載したほか、彼自身の推測も含まれた「うわさ」や一部の人から伝え聞いた情報をそのまま、あるいは歪曲させて掲載したもので、よって、根拠に基づく事実ではありませんでした。動画の最後の部分に「この物語は事実に基づいて構成されています」との記載がありましたが、あれは誤りでした。その点は大前提として、みなさまに認識していただければと思います。 また次に、じん(自然の敵P)さんが『動画の内容を知った方からの事実関係を確認するような質問』に対してツイッター上で反応をし
最近、デジタル・エンタテインメントの世界で、ちょっと面白い現象が始まっています。 モニターの向こう側にいる「架空のキャラクター」を、私たちが生きている現実世界の中に登場させよう! というエンタテインメントが、じわじわと出てきたのです。 映画「リング」(1998年公開)を思い浮かべてもらうと、わかりやすいかもしれません。テレビの中から貞子が出てくる、というシーンで有名なホラー映画です。あれは「映像の中にいる人物が、現実に出てくるわけがない」という時代だったからこそ、世界中でヒットするホラー映画になりました。 しかし、2012年現在、この物語は、もうホラーとして成立しなくなっています。なぜなら、モニターの向こう側にいる架空のキャラクターが、本当に現実の世界に登場する時代になっているからです。嘘じゃないですよ。テクノロジーの進化が、それを実現してしまいました。 そんな馬鹿な? と思われるかもしれ
今年の秋も例によって首都圏各高校の文化祭を回って軽音楽部のステージを観ている。現時点で9校10部のべ200曲前後の演奏を聴いた。 6月に刊行したミニコミ「kids these days! vol.1」では、昨秋の文化祭軽音部のセットリストから「けいおん!」シリーズの楽曲は超初心者バンドが“ネタ的に”消費するのみ。その実、さほどコピーされていないことを紹介。とはいえ、DOESやL'Arc~en~Cielなどのアニメタイアップ曲はコピーされがちだから(昨年は14校75バンドによる224のコピー曲を聴いたが、特にこの2バンドはアニメタイアップ曲しかコピーされていなかった)、軽音部の面々やその観客にアニメソングに対する偏見やハードルのようなものはなさそう。今年はもう少し「けいおん!」系の楽曲が増えるのではないか、などと記してみた。ところが、実際は予想のナナメ上(と言っていいのだろうか)、さらなる深
熊本県合志市の公式サイトのトップページに「初音ミク」が登場している。クリックした先では、初音ミクが「合志(こうし)市音頭」を歌いながら踊っている動画を見ることができる。合志市の担当者によると、市長が「アニメを活用した街づくり」を掲げており、市による初音ミクの動画を制作・公開することの許可が下りたそうだ。 合志市は、熊本県北東部に位置する市。同市の公式サイトに「合志市音頭をあのキャラクターに...!?」という「お知らせ」が公開されたのは2011年8月3日のこと。このお知らせには、 「先日完成した合志市音頭を、現在国内外で人気沸騰中の『初音ミク』に歌い踊ってもらいました!」と書かれており、初音ミクが「合志市音頭」を歌いながら踊っている動画が公開されている。 合志市の生涯学習課の女性担当者に話を聞いてみると、「合志市音頭」は市の合併5周年を記念して今年度制作された楽曲だといい、 「昨年度末くらい
初音ミクへの思いこそ「究極の愛」か 現代の恋愛、人気作家など議論:ORF 2010(1/2 ページ) 「若者はコストパフォーマンスで恋愛を考えている」「初音ミクへの思いこそ、究極の恋かもしれない」――濱野智史さん、平野啓一郎さん、櫻井圭記さんが現代の「恋愛のアーキテクチャ」を語った。 恋愛への興味が薄い、「草食化」した男性が増えていると言われる。初音ミクなど2次元キャラを“俺の嫁”と愛したり、「ラブプラス」があれば現実の恋人はいらないと豪語する男性もいる。 ネット社会の進展で、「恋愛のアーキテクチャ」は変わったのか――社会学者の濱野智史さん、小説家の平野啓一郎さん、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」などで知られる脚本家の櫻井圭記さんがこのほど、都内で開かれた慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のイベント「Open Research Forum 2010」のセッション
日本を代表するロックキーボードプレーヤーにしてSF作家の難波弘之氏が最近、初音ミクに興味を持っているという話を、「ミク廃」(初音ミクのコアなファン)としても有名なSF作家、野尻抱介氏が聞きつけた。 この2人のボカロ(VOCALOID)対談を見てみたい、とVOCALOID関連記事を多数執筆しているライターの四本淑三氏、VOCALOID聴き専ラジオのNezMozzこと杜松百舌(ねずもず)さんが画策し、「初音ミクとかVOCALOIDとかSFとか電子楽器とかロックとかについて難波さんに聞いてみよう」的な長い座談会がスタートした。ITmediaからは松尾が参加。 ※難波氏は、松尾が編集長を務めていたMac専門誌MacUserで連載コラム「新連載に関する覚え書き」を執筆していた。 ミクとの遭遇――難波編 松尾 今日話がどう転がるかちょっとまったく読めない。 野尻 いやー私も読めない。 (しーん) 四本
http://news.goo.ne.jp/article/php/life/php-20090919-02.html この記事を見て思い出したので、『白いクスリ』について整理しつつ考えてみたい。 私の考えは、削除に反対である。「『白いクスリ』は容認して、利用規約を改訂し、関係者すべてが意識を改めるべし」が結論になる。 私は法律の専門知識がないので、述べるのは理想論だけだ。その実現性や現行法との兼ね合いは考慮していない。 (1) 初音ミクの歌唱を個人の誹謗中傷に使って良いか。 良くない。だがクリプトンやヤマハはその使途について口出しできない。責任はすべて作者に帰すべきである。 (2) 『白いクスリ』は個人の誹謗中傷か。 字義どおりにとれば誹謗中傷にあたる。だが本件はそれ自体で独立した事件ではない。背景に麻薬事件があり、裏切られたファンの憂さ晴らしともとれる。「のりピーにはがっかりだよな。み
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