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社会とフランスと君主に関するlaislanopiraのブックマーク (2)

  • 『フランソワ一世』by 出口 治明 - HONZ

    大航海時代(もっとも鄭和艦隊に比べれば小航海に過ぎない)が、実質的に始まった16世紀前半のヨーロッパには、個性豊かな君主たちがひしめきあっていた。ヘンリー8世、カール5世、フランソワ1世の三つ巴の争い、それにスレイマン大帝やマルティン・ルター、メディチ家のレオ10世が絡むのだ。役者を一瞥しただけでも面白くないわけがない。ところが、この豪華絢爛たる顔ぶれの中で、何故かフランソワ1世について書かれたものは少なかった。そのミッシングリンクを埋める傑作が現れた。 書は3部構成を採っている。プロローグは、誕生から即位までの21年。母親ルイーズと姉(「エプタメロン」を書いたマルグリット)に溺愛され甘やかされた若者。こうして育てられたフランソワが「どうして自分の偉大さを誇大視せずにいられるだろうか」「この若者の少年期が、のちにフランスの運命に重くのしかかることになるのだ」。 次が、即位からカンブレーの

    『フランソワ一世』by 出口 治明 - HONZ
  • 『ヴァロワ朝』by 出口 治明 - HONZ

    1328年、フランスでは、341年続いたカペー朝が断絶し、261年続くヴァロワ朝が始まった。ところで、新王フィリップ6世は、カペー朝最後の王シャルル4世の従兄なのだ。それが、何故王朝交替と呼ばれるのか。書は、そこから筆を起こして、ヴァロワ朝13人の王の事跡を順に紐解いていく。 幸運王フィリップ6世は、しかし、我こそ王位継承権者だと名乗るイングランド王エドワード3世の挑戦を受けて、100年戦争が始まる。クレシーの戦い(1346年)では、秘密兵器長弓(ウェールズ由来)によりフランス軍が完敗する。良王ジャン2世は、ポワティエの戦い(1356年)で捕虜となってロンドンに連行される。賢王シャルル5世は、(税金の父とも呼ばれた)、タイユ(人頭税)、エード(消費税)、ガベル(塩税)の3柱で王国の財政を建て直し、名将デュ・ゲクランを登用して、イングランド軍を追い払う。そして、1374年サリカ法典を法源

    『ヴァロワ朝』by 出口 治明 - HONZ
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