京都市左京区の京都芸術大の学生が、ジーンズなどの裾直しの際に出た端切れをつなぎ合わせ、1本の新しいズボンによみがえらせる活動を続けている。本来廃棄される資源を有効活用する試みで、作品は中京区の衣料品店「ユニクロ京都河原町店」で展示中だ。同店では20~22日、府内の授産施設が端切れで仕立てた小物類も配布する。 オリジナルのズボンを手がけるのは、同大学芸術学部空間演出デザイン学科ファッションデザインコース4年生の谷口京香さん(22)。1年生の時にユニクロ京都ファミリー店(右京区)でアルバイトを始め、業務の一つである裾直しの際に、大量の端切れが捨てられている現状に疑問を抱いた。 3年生の時、社会課題とデザインに関する授業で、自身が働く店だけで1カ月に約600枚、ズボン12本分の端切れが廃棄されている実態を調査。「日本や世界、オンラインストアでの廃棄分も合わせるとさらに膨大になる。この現状を変え、