政府による農地買い上げ計画に抗議して集まった農民ら。オランダ・アムステルダムのスキポール空港近くのローゼンブルフで(2021年12月13日撮影)。(c)Ramon van Flymen / ANP / AFP 【1月13日 AFP】起伏のない広大なオランダの農村地帯で畜産業を営むコルネ・デローイ(Corne de Rooij)さん(53)は、子牛の鼻先をいとおしそうになでながら、いつまで飼育を続けられるのかと憂えている。 気候変動で低地が水没する危険にさらされているオランダにおいて、畜産業は温室効果ガスの主要排出源の一つだ。 ベルギー国境に近いオランダ南部の北ブラバント(North Brabant)州リール(Riel)村で牛と鶏を飼育しているデローイさんは、「これが自分の情熱と人生です」と牛舎で物静かに語った。 オランダの農民は、政府から最終的な選択を迫られている──より気候に優しい農業経