米製薬大手イーライリリーは8日、自社の糖尿病治療薬について、米食品医薬品局(FDA)から肥満症治療薬としての承認を受けた。多額の売り上げをもたらす可能性があり、2030年までに1000億ドル(約15兆円)規模に達すると見込まれる市場で主導権争いが始まった。 「Zepbound(ゼップバウンド)」と名付けられたこの減量薬は、同社の糖尿病治療薬「マンジャロ」と全く同じ有効成分で、1カ月分のコストは1059.87ドル。ノボ・ノルディスクの同様の減量薬「ウゴービ」のコスト1349ドルを下回る。リリーによれば、ゼップバウンドは感謝祭明け後すぐに入手可能となる。 この日のリリー株は3.2%高で終了し、終値ベースで最高値を更新した。年初からは69%の上昇。 Lilly's New Drug Is Cheapest Option for Weight Loss Both obesity treatment