月刊『WiLL』の11月号に、皇學館大学の新田均教授は「日本の大麻と“ドラッグ大麻”ここが大違い!」と題する記事を書いた。それからというもの、どういうわけか急に大麻に関する不祥事がそこかしこで報じられるようになった。カードは切られるべきときに切ることで最大の効力を発揮する、ということであろうか。 こういうときにこそ覚悟が問われる。それでもなお、『伊勢麻』振興協会と三重県神社庁は、日本産大麻の栽培を目指すと決めたようだ。 産業用大麻の経済性の高さ誤解を避けるために、再度述べたい。筆者は吸引することを目的にした大麻については述べていない。 筆者が「日本の大麻をいますぐ解禁せよ:日本産大麻ビジネスの破壊的影響力」で書いたように、かねて我が国には大麻を吸引する習慣などはなかった。なぜか。大麻の麻薬成分であるTHCがほとんど含まれていないからである。加えて日本の大麻には、THCの薬効を打ち消すCBD