(もり・ひろし=新語ウォッチャー) 欧米で原子力発電所の再評価が進んでいる。米国をはじめとする国々が、凍結していた原発の建設を再開しているのだ。この状況を、原子力産業や原子力政策の関係者は「原子力ルネサンス」と呼ぶ。この背景には、地球温暖化への現実的な解法として原発の利用が選択肢に上がってきたことがある。また、価格高騰リスクを抱える石油エネルギーから、何とかして脱却したいという意向もある。いっぽう、原発の利用についての国際的なコンセンサス(合意)は出来上がっていない。原発見直しの傾向を「ルネサンス(再生)」と呼ぶことに冷ややかな目を向ける人もいる。 米国、欧州で原発再評価の動き 原発再評価の動きが最も盛んなのは米国だ。ブッシュ政権は、2001年に「国家エネルギー政策」を発表。地球温暖化対策として、原発を推進する意向を表明した。この意向表明は、米国における原発の位置付けを一転させた。米
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