この方針は日本歯科医師連盟が支援する自民党の山田宏参議院議員が中心である議員グループ「国民皆歯科健診実現議連」の働きかけによって動き出したものだ。 「高校まで義務付けている歯科健診を、年一回は全国民が受診すること」を目標としているようである。 国民の健康を守るために役立つとして好意的な受け止め方もある一方、歯科医師過剰問題を解決するための歯科医師側の都合ではないかという疑念も持たれているようである。 本記事ではこの「国民皆歯科健診」への期待と懸念を、いつもどおり忖度なく、私見を述べていきたい。 「健診」なのか? 「検診」なのか?冒頭にリンクさせていただいたTBSのニュースでは「検診」となっているが、歯科医師連盟が作成するポスターでは「健診」となっている。 日本歯科医師連盟のポスター。そのセンスはさておき…。単に「検診」が誤植と思われるが、実は「健診」と「検診」では意味が異なる。おおまかにい