日本IBMと共同で、商品開発AIシステム「N-Wing★(ニュー・ウィング・スター)」を開発。缶チューハイなどのアルコール飲料を対象に、商品コンセプトに合った原料を提案させる。約170商品で検討した原料の配合レシピ約1200種や、原料の情報約700種を含むレシピを学習させた。
サッポロホールディングス(HD)は社員一人ひとりが抱える業務課題の解決や新規事業に向けて自ら提案、実践する場「DXイノベーション★ラボ」(以下DXラボ)を2023年5月30日に始めた。 「ボトムアップでDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する場合、手を動かして実践できる場が必要だ」。サッポロHDの主要企業であるサッポロビールで全社DX推進の旗振り役を務める牧野成寿取締役執行役員はこう語る。DXラボはサッポログループの「全社員DX人財化」を推進する土台となる人材育成プログラムの一環で、サッポロビールも全社で取り組んでいる。 AWSジャパンやマイクロソフトなど16社がパートナーに DXラボは、サッポログループの企業に勤める社員全員が参加できるオープンイノベーションの場(プラットフォーム)だ。身の回りの業務改善から新規事業まで、デジタル技術を使って実現したいアイデアを提案できる。グルー
サッポロビール(株)は、ビールやRTDの出荷における「AI需要予測システム」を 7月1日から本格的に運用開始します。 この「AI需要予測システム」は、日鉄ソリューションズ(注1)の支援を受けて開発したシステムで、商品発売の約16週間前から需要予測を開始し、その後も受注状況や販売状況などを反映しながら、出荷量を予測します。これまで“人が担っていた”需要予測を“人とAIが協働する”ことで、在庫を最適化し、お客様のニーズにより迅速にかつ柔軟に応えることができるサプライチェーンの構築につなげます。 2022年10月からデータ分析・試験モデル作成に着手し、2023年3月までの6カ月間で、ビールやRTDの限定品などを中心に、約40アイテムでAIの機能検証をしてきました。検証開始当初は人の予測精度に敵わなかったAIも、学習を重ねることで、検証終了時点には人だけの予測精度よりも人とAIが協働した予測精度は
「(既存商品の特徴である)しょっぱさを強めるという商品コンセプトを入力すると、通常は清涼感を与える際に使うフレーバーをAI(人工知能)が提案してきた。人間では考えもしない原料だ」。こう驚きを表現するのは、サッポロビールで新商品のコンセプト開発などを担当するマーケティング本部ビール&RTD事業部の岩佐拓幸アシスタントマネージャーだ。 AIが提案した原料はそもそもしょっぱいものではない上、過去にサッポロビールが商品をしょっぱくする目的で使ったことはなかったという。だが試作品を作って飲んでみると「確かにしょっぱくなった」(岩佐アシスタントマネージャー)。 サッポロビールは日本IBMと共同で、「N-Wing★(ニュー・ウィング・スター)」と呼ぶ商品開発AIシステムを開発した。同システムの利用対象は、購入後そのまま飲める、缶チューハイなどのアルコール飲料である「RTD(Ready to Drink)
サッポロホールディングス(以下、サッポロHD)が2023年1月から、グループ全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を視野に入れた新規事業開発プロジェクトを推進している。5カ月間の取り組みの中で、約80個の事業テーマを創出し、16個のプロトタイプを作成した。同社は23年度、生み出された事業テーマの事業性評価を実施し、24年度以降の事業化を目指す。 企業が持続的成長をしていくためには、新規事業の創出が欠かせない。サッポロHDの新規事業開発プロジェクトには、酒類事業、食品飲料事業、不動産事業などコア事業以外の新領域での市場を開拓し、グループの継続的な成長につなげる狙いがある。 グループ内からイノベーション力が高い社員11人を選抜し、23年1月にプロジェクトをスタート。従来のビジネスの延長線で考えていては画期的なアイデアは生まれないと考え、未来のあるべき姿を設定し、そこから逆算して実現シナ
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