さまざまな動物とふれあい、たくさんの人々に愛された「ムツゴロウさん」こと畑正憲さん(享年87)が4月5日、心筋梗塞でこの世を去った。作家として多くの著作を残し、自然保護活動に身を捧げる一方で、麻雀のプロを打ち負かす勝負師の顔も持っていた“鬼才”は「最期は野垂れ死にでいい」と嘯いたという──。 「自宅でテレビを見ながら家族と話しているときに、突然『胸が痛い』と言って救急車で搬送されたそうです。2017年に倒れたときはドクターヘリで運ばれて一命をとりとめたのですが、今回は残念ながら……。ご家族は大変動揺していて、いまも心の整理がついていない状況だといいます」(畑正憲さんの秘書) 若い頃から世界中の秘境を巡り、珍しい動物に会うためならどんな場所にも飛んで行った畑さん。晩年は「筋力が3分の1になってしまった」と体力の低下を訴え、一日の大半を北海道中標津町にあるログハウスの自宅で過ごした。 「数年前