北海道稚内市で、4歳の男児が、母親と同居の男に、水風呂に沈められるなどして殺害された事件で、男児が通う同市内の保育園が今年1月以降、体に不自然な傷があるなどとして児童相談所に通報していたことがわかった。 児童相談所側は母親らと7回にわたって面接を行ったが、「虐待は確認できない」として男児の一時保護などの措置は取っていなかった。 稚内署は30日、母親の本望哉恵(ほんもうかなえ)(25)、同居の警備員、対馬博臣(38)の両容疑者を殺人容疑で旭川地検稚内支部に送検。司法解剖の結果、龍生ちゃんの死因は水死と判明した。 虐待を通報した保育園には、亡くなった龍生ちゃんのほか、本望容疑者の長女(6)、双子の次女(2)と三女(2)の計4人が通園。保育園は今年1月、龍生ちゃんの額に打撲の跡があったことから、「虐待の可能性が高い」として旭川児童相談所稚内分室に通報し、今月7日にも双子の女児と龍生ちゃんのけがを