血液製剤「フィブリノゲン」投与による薬害肝炎問題をめぐり、C型肝炎の発症例リスト418人分について田辺三菱製薬は22日、197人分の氏名と170人分の略名またはイニシャルを把握していると厚労省に伝えた。今後、医療機関とも連絡を取りながら、本人に告知する。 個人情報について厚生労働省はすでに、実名2人、イニシャル116人分の情報を把握していたことを明らかにしているが、製薬会社側にはそれを大きく上回る患者情報があったことになる。 これらの情報は肝炎が社会問題化していた平成14年に、厚労省が三菱ウェルファーマ社(現田辺三菱製薬)に肝炎発生例などの報告を求める際に、把握されていた。しかし、厚労省と製薬会社ともに、本人に告知することはせずに、情報はたなざらし状態にされていた。