ロシアによるウクライナ侵攻の影響で世界各国で食料危機が懸念される中、国連のWFP=世界食糧計画のビーズリー事務局長が、NHKのインタビューに応じ、「ことしは食料価格の高騰が貧困層を直撃したが、来年は食料が生産できず手に入らない問題が発生するだろう」と、強い危機感を示し、国際社会に協力を呼びかけました。 世界各国で食料支援を行っている、WFPのビーズリー事務局長は11日から日本を訪れていて、12日午後、都内でNHKのインタビューに応じました。 この中でビーズリー事務局長は、「紛争や気候変動、新型コロナの影響で経済が疲弊しているうえに、世界の食料庫だったウクライナから食料が供給されなくなっている。燃料や肥料のコストも高騰し、世界に嵐が吹き荒れている」と述べ、未曽有の食料危機への警鐘を鳴らしました。 そのうえで、「ことしは食料価格の高騰が貧困層を直撃したが、来年は干ばつや肥料の不足によって食料が