日曜の深夜、大阪毎日放送の「映像09」というドキュメンタリー番組の枠で放映されたもので、ぼくは最初の三分の一ぐらいを見逃してるはずだが、とてもいい内容だと思ったので書いておきたい。 巨人V9時代を支えた名内野手、ある意味象徴的なプレーヤーであり、後にオリックスブルーウェーブの監督も努めた、土井正三氏。 この番組では、癌と闘う(とりあえず、この言葉を使っておく)土井氏とその夫人の姿を追い、土井氏の発言を紹介すると共に、当時のさまざまな関係者たちの証言と貴重な映像によって、土井氏の野球人としての足跡をふり返った。 土井が象徴的なプレーヤーだというのは、V9という黄金時代を現出し、日本の野球を決定的に変えたと言われながら、一方で個性を否定しプロ野球の魅力を減退させるきっかけになったと批判されることも多い、川上元監督の野球のスタイルを、もっとも代表している選手に思えるからである。 二塁手であった土