[北九州市(福岡県) 24日 ロイター] -日銀の岩田規久男副総裁は24日、北九州市内で講演し、日銀が他の中央銀行と異なり物価目標の達成期限を2年と明示しているのは、他中銀と違い目標を達成するとの信頼がないため、やる気を示すのが狙いと強調した。2%の物価目標達成について「2年ぴったりで達成するとは言っていない」と述べた。 <市場の信頼得るため期限2年> 岩田副総裁は、過去20年間の経験で他の中央銀行はほぼ2年間で物価目標を達成してきたと指摘。これに対し日銀は物価目標の達成に関して市場の信頼が低く、「期限を切らずに2%の物価目標を掲げても、2年、5年、それとも15年かけで達成するのかわからない」とし、「2%を目指し、道筋が外れたら対応するというやる気を示している」と説明した。 物価連動国債と普通国債の利回り差で市場のインフレ予想を示すBEI(ブレーク・イーブン・インフレ率)は5年物が昨年末か