学生が実験中うっかり光に当てたら結晶の導電率が400倍に!(動画あり)2013.11.19 23:00 satomi まさに現代のアンリ・ベクレル。 ワシントン州立大学博士課程の学生マリアンナ・ターラン(Marianne Tarun)さんが、実験中たまたま試料を台に置き忘れて光を浴びせたところ、結晶の電気伝導率が400倍になり、あまりの発見に教授もびっくり仰天! 論文にまとめて発表しました。 ターランさんがカウンターに置き忘れたのはチタン酸ストロンチウムのサンプルです。あーあったあったーと回収して結晶の電気伝導率を調べたら異様に高い伝導率が確認されたのですね。チームでは、光子がぶつかって電子が解き放たれ、結果として素材の導電性が高まったのではないかと見ています。 フォローアップの実験では、光に10分当てるだけで効果が現れ、その状態が数日間持続することも確認されました。 これは「永続光伝導」
「ハァァ〜〜〜〜〜〜!!!」 気が狂ったのではありません...。赤ネズミのぬいぐるみを触れずに倒そうとしています。 物に手を触れずに、力を加えることはできるでしょうか? 実は「場の力」ならば、触れずに力を加えられます!世の中には4つの場の力があります。 身近な電磁気力を見てみましょう。磁石のN極とS極は、離れていてもくっつこうとします。磁石の周りには目に見えない何かがあるのでしょうか?この磁石に、ビニタイと呼ばれる針金を散らすと...。バッ!! (リンクは削除されました) 何ということでしょう。触ってもいないのに、針金が花を咲かせたように立っています!これが「場の力」です。そしてそれぞれの場の力には、力を伝える粒子があるんです。例えば電磁気力は「光子」、弱い力は「Wボゾン」と「Zボゾン」という粒のように。 これらの力はもともと、全部同じものだったと考えられています。そして今回のノーベル賞を
九州大学(九大)は10月4日、理化学研究所が所有し高輝度光科学研究センターが運用する大型放射光施設「SPring-8」での「4D観察」(3次元に時間を加えた、3Dでの連続観察のこと)を活用し、アルミニウムの真の破壊メカニズムを解明したと発表した。 成果は、九大大学院 工学研究院の戸田裕之 主幹教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、10月4日付けで米学会誌「Metallurgical and Materials Transaction」オンライン版に掲載され、11月1日発行の印刷版12月号にも掲載される予定だ。 金属に力を加えた場合、金属ごとに異なるが一定の力を越えると変形するようになり、そのまま力を加え続けて限界を超えると破壊に至る。その変形の過程では、金属材料内部に高密度に存在する微細な粒子の破壊から始まり、次にそれによってできた多数の「ボイド」(空洞)が徐々に成長し、最後に
東工大の細野秀雄教授が2013年、トムソンロイター賞を受賞いたしました。受賞は物理学としてですが、酸化物は物理と化学の境界領域の一つで、ノーベル化学賞を受賞する可能性も十分にあります。そこで、細野先生の何がスゴイかを説明してみたいと思います。 現代の生活は、幸せで快適な生活が実現されていると言っても過言ではないでしょう。しかし、100年後の世界を一変させる可能性のある技術がいくつかあります。 そのうちの一つが「常温超伝導」の実現です。 どんなに電気を良く流す金属を使っても、ある程度抵抗があり、それによるエネルギーのロスは常に発生しています。日本の発電所で作られる電力の4.8%は電線の中で抵抗によりロスし、熱として大気中に放出されているそうです。 もし超伝導体で電線を作ることが出来れば電線でのロスを無くすことができ、細いケーブルに大電流を流すことが出来る可能性があるなど、大きなメリットがあり
化学者のつぶやき フラーレンの中には核反応を早くする不思議空間がある 2013/9/25 化学者のつぶやき, 論文 フラーレン, ベリリウム, 半減期, 放射性物質, 核反応, 核崩壊, 電子捕獲 コメント: 0 投稿者: Green 今まで「自分が小さくなってフラーレンの中に入ってみたらどうなるんだろうか」と考えてみたことはありますか。夢の中だけでいいので、そんな経験をしてみたい気もします。実は、フラーレンの中には、ある種の核反応まで早めてしまうほどの、不思議空間が広がっているのです[1]。 火薬の燃焼が一瞬であるのに対し、鉄クギが錆びるという現象は、同じ酸化であるにも関わらずゆっくりで、時間がかかります。化学変化では、このように反応の進むスピードがまちまちです。化学反応の進む速さは、反応の種類だけではなく、温度や触媒の有無など反応の環境によっても大きく違います。こういった反応速度が決ま
最近知ったことなのだが,どうも高校物理の教科書には原子核より下のすべての構造を「素粒子」としている記述があるようで困惑している。 例えば第一学習社の教科書には以下の様な記述がある。 電子,陽子,中性子などの粒子は,物質を構成する最小単位として,素粒子として呼ばれている。 陽子や中性子(核子)はクォークからなるが,素粒子と呼ばれることが多い。 第一学習社: また,啓文社啓林館の記述ではこうだ。 原子核より下の階層の粒子(核子やクォークなど)を素粒子と呼ぶ。 啓文社啓林館: 無論,「内部構造をもたずこれ以上分解できない究極の構成要素」としている教科書もある。この場合,クォーク,レプトン,ゲージ粒子,ヒッグス粒子のみが現在確認されている素粒子となる。 どうも教科書によって素粒子の定義がばらついているようだ。 研究の現場での定義 私が知る限り,陽子や中性子が素粒子と呼ばれていたのは何十年も前の話だ
東京大の古澤明教授らの研究チームが、光の粒子に乗せた情報をほかの場所に転送する完全な「量子テレポーテーション」に世界で初めて成功したと発表した。 論文が15日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。計算能力が高いスーパーコンピューターをはるかにしのぐ、未来の「量子コンピューター」の基本技術になると期待される。 量子テレポーテーションは、量子もつれと呼ばれる物理現象を利用して、二つの光子(光の粒子)の間で、量子の状態に関する情報を瞬時に転送する技術。1993年に理論的に提唱され、97年にオーストリアの研究者が実証した。しかし、この時の方法は転送効率が悪いうえ、受け取った情報をさらに転用することが原理的に不可能という欠点があり、実用化が進まなかった。 光は粒子としての性質のほか、波としての性質を持つ。古澤教授らは、このうち効率がいい「波の性質」の転送技術を改良することで、従来の欠点を克服、これまで
大阪市立大学工学部電子・物理工学科4年生の山下明(やましたあきら)さんが、工業高校の生徒向けに使われる教科書(電気基礎)を発行しました。教科書検定制度が制定されて以来、大学生が個人で文部科学省検定済教科書を発行するのは初めてのことです。平成25年4月より実際に北海道旭川工業高校で使用されることが確定しています。 概要 山下さんは工業高校出身で、推薦入試で本学工学部電子・物理工学科に進学し、現在4年生。自身が高校生だった時に『こういう教科書があったらいいな』、という思いをもとに教科書の作成に取り組んだ。もともとTeX(テフ)※1という組版処理ソフトウェアを扱うノウハウがあり、出版に興味があった。2年生(2010年)の春に教科書の執筆を開始し、その年の秋に完成させ、文部科学省の教科書検定に申請。1年後、文科省より検定意見が通知され、内容の修正を求められたが、それらをすべて修正し、無事に2012
これを10分の動画にまとめるとは...脱帽。 原子の振動とエネルギーが底を打つのが絶対零度なら、その逆は? 「絶対無限」? いや低温より幅はあるだろうけど高温にも上限はあるんじゃないの? 疑問にVsauceさんが迫ります! [動画訳] どうも~Vsauce(ヴィーソース)です~ いや~このお茶も熱いけど宇宙で一番ってほどじゃないよね。宇宙で一番熱いものって何? 絶対零度があるのはみんなも知ってるけど、「絶対ホット」は? これ以上熱くなれない温度の上限って何なのか? 今回はこの疑問を徹底追求してみよう。 とりあえず人体。みんなの体温は一定じゃない。37℃(華氏98.6度)というのは平均体温で、時間帯によって1日サイクルで変動する。変動幅は0.5℃(華氏1度)。夜寝る人の体温が最低になるのは午前4時半で最高になるのは午後7時。あんまり熱くなり過ぎてもダメで、体温が42℃(華氏108度)になると
By Gwyneth Llewelyn SFではそんなに珍しくもない「ワープ」ですが、実現するには膨大なエネルギーを必要とするため実現は不可能であろうとみられてきました。しかし、NASAジョンソン宇宙センターの研究者がいろいろ実験を重ねた結果、「現実的ではない」から「調べる価値はある」へ、少し希望が持てるレベルへと近づいたことがわかりました。 Warp Drive More Possible Than Thought, Scientists Say | Space.com 「ワープ航法」はA点から遠く離れたB点までを超光速で移動する航法のことで、「宇宙戦艦ヤマト」や「スタートレック」のように宇宙を舞台にした作品で用いられています。 1994年にメキシコの物理学者ミゲル・アルクビエレが発表したアルクビエレ・ドライブはまさにこのワープ航法のこと。その基礎理論はWikipediaの「ワープ」の項
レーザー核融合反応の実験に成功、クリーンエネルギー実現か=米国 2012/07/20(金) 09:49:46 [サーチナ]という記事を元にした釣り記事が一部で話題になってるようだけど… たぶん元記事はNIFのプレスリリースにある「National Ignition Facility makes history with record 500 terawatt shot」という記事。写真がかっこいい。 元のプレスリリースも、サーチナの記事も「核融合の点火に使うためのレーザーの出力がピーク時に500テラワット」ということしか書いてない。一瞬(数兆分の1秒)それだけのレーザー光線を集中させたよ、という記事。これは素晴らしい実験成果だと私は思う。核融合に至るまでの長い道のりをほんの少しだけ先に進んだ、でも、大きな一歩だよ、というプレスリリース。 でも、核融合の結果 500テラワットが出たわけではな
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