(前編から続く) 前編では、この刑事事件の発端となった当日のことから、逮捕、報道、略式起訴を経て、公判請求を決意するまでの経緯をお話ししました。後編では、私の診断のこと、地裁公判がどう進行したのか、判決そして控訴についてお話ししたいと思います。 なお、本稿は前後編ともに弁護人および担当精神科医によるレビューのもと公開されています。 診断 公判の準備を整えながら、私は唐澤検事の言葉を反芻していました。 「20歳そこそこの子供ならともかく、35歳のいい大人が」 「頭がいいはずのあなたが」 「投稿の結果どうなるか分からなかったなんて、常識的に考えてあり得ない」 取調室で投げかけられたこれらの言葉は、ぐうの音も出ない正論でした。私は捜査機関の手続きは不当だったと考えていますが、私の問題のある行動が、彼らに故意を誤認させる原因になったことは確かでした。 私はなぜ、そうとは思わずに非常識な行動に出てし
Twitterに投稿された児童ポルノ画像をリツイート(RT)で拡散したとして、11月21日に複数の男性が全国で初めて検挙されました。“ワンクリック”の行為で立件されたとあってネットでは衝撃が広がっています。この件について、IT関連の法律問題に詳しい内田・鮫島法律事務所の伊藤雅浩弁護士に話を聞きました。 ――児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)で書類送検されました。今後、起訴され刑罰がくだる可能性はありますか? 伊藤弁護士 事件の詳細は把握していませんが、一般論としては十分にあります(※公然陳列の罰則は、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、または併科)。 ――RTしただけで処罰対象となるのは妥当ですか? 伊藤弁護士 児童ポルノではURLを紹介したら違反になるという判例(2012年7月)があります。それを考えると不思議ではありません。 ――本人が意図せずRTした場合はどうなりますか。
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