第6回ものづくり産業の更なる活性化へ。燕市が取り組むIoTを活用したローカルイノベーション創出事業 ~事例:燕市~ 日本を代表するものづくりの地として知られる新潟県燕(つばめ)市。ここでは「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(メタアーク)」を活用した、IoTによる生産工程可視化の実証実験が行われた。燕市では特定工程に特化した小規模事業者による分業体制が確立しているが、これらの事業者間の工程情報共有を、ICタグとクラウドの組み合わせで実現しようとしているのである。 燕市の特長である徹底した分業体制。 事業者間の生産工程可視化が重要課題に 江戸時代初期に和釘作りから始まり、時代の荒波に揉まれながら進化を続けてきた燕市の金属産業。現代では金属洋食器や金属ハウスウェアが代表的な産業になっているが、その生産技術は多様な基礎技術へと派生しており、「複合金