東京・原宿の竹下通りで1月、暴走した車が歩行者をはねた事件で、逮捕された日下部和博容疑者(21)が事件前にイスラム教関連の書籍を購入していたことが17日、関係者への取材で分かった。 東京地検は同日、鑑定留置の結果、刑事責任を問えると判断し、同容疑者を殺人未遂などの罪で起訴した。 日下部容疑者が事件の約半年前、火炎放射器として使おうと現場に持参した高圧洗浄機とは別の大型洗浄機を購入していたことも判明。無差別殺傷事件を長期にわたり計画していた可能性があるという。 関係者によると、大阪府内の同容疑者の住居にあったパソコンを解析した結果、イスラム教関連の書籍の購入履歴が見つかった。海外でのテロに関する情報を収集した形跡もあった。 一方、特定の宗教や政治団体への所属は確認できなかった。複数の捜査関係者は、過激な思想を持った個人によるテロ行為を意味する「ローンウルフ(一匹おおかみ)」型だと指摘した。