性別にとらわれず自分らしく生きるために、声を上げる人たちが増えています。当事者の思いや社会の課題を追います。
国が生活保護費の支給額を引き下げたのは生存権を認めた憲法に違反するとして、北海道の受給者らが処分の取り消しを求めた裁判で札幌地裁は3月29日、原告の請求を棄却しました。 この裁判は、国が2013年から2015年にかけて、生活保護受給者への支給額を物価の下落率などを考慮するなどし、光熱費や食費などの「生活扶助費」の基準額を最大で10%引き下げたことの妥当性を争っているものです。 原告側は基準額を算定する起点を物価が上がっていた2008年にしたことが、その後下落率が大きくなるため合理的な根拠を欠くことや、生活保護世帯があまり購入しないパソコンやAV機器を指数に用いたことが実態とかけ離れているなどと主張しています。 判決で札幌地裁の武部知子裁判長は、基準の改定による引き下げは、厚労相に「専門技術的かつ政策的な見地からの裁量権がある」と指摘。 その上で、「生活保護が租税を財源として実施されるもので
非正規格差訴訟、5件で判決 ボーナス、退職金など争点―各企業に影響も・最高裁 2020年10月11日08時00分 最高裁で弁論後、支援者への報告集会に臨む大阪医科薬科大訴訟の原告の女性=9月15日、東京都千代田区 非正規社員にボーナスや退職金が支給されないのは、正社員との不合理な格差に当たるのか―。待遇格差をめぐる5件の訴訟の判決が13日と15日、最高裁で相次いで言い渡される。「同一労働同一賃金」を定めた働き方改革関連法が4月に一部で施行されて以降、初の最高裁判決で、判断に注目が集まっている。 コロナ解雇、5万人超え 非正規中心に月1万人増加―厚労省 「コロナ禍で真っ先に雇い止めされるなど、状況はますます過酷になっている。私の裁判は全国の非正規労働者を背負っている」。9月15日、最高裁第3小法廷で開かれた弁論で、原告の女性が声を張り上げた。 女性は大阪医科薬科大の元アルバイト職員で、ボーナ
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者のジャーナリスト・山口敬之さんから性暴力被害にあったという訴えに対し、12月18日の東京地裁判決は、山口さんが合意のないまま性行為に及んだと認定した。 山口さん側が控訴したが、伊藤さんは控訴審で新たに、ホテルの部屋に入る二人の姿を最後に見たドアマンの証言を提出する予定だという。 一体どうしてこんな重要な証拠が、今になって出てきたのだろうか。これには、捜査機関の「ブラックボックス」問題が関係している。 ●不起訴事件の証拠開示「ブラックボックス」 伊藤さんは検察審査会で「不起訴相当」と議決され、2017年9月28日に民事訴訟を提起した。民事訴訟では、請求する側が請求の根拠となる主張と証拠を集めなければならない。 被害者は事件が不起訴となった場合、記録の開示請求ができる。伊藤さんも検察審査会に申し立てする前に開示請求を行い、著書『Black Box』で
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者のジャーナリスト・山口敬之さんから性暴力被害にあったとして、慰謝料など1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が12月18日、東京地裁であり、鈴木昭洋裁判長は330万円の支払いを命じた。 【画像】勝訴した伊藤詩織さんの表情 伊藤さんは、山口さんから意思に反して性行為をされたと主張。一方で、山口さんは「同意があった」として性的暴行を否定しており、双方の意見は食い違っていた。 判決は、山口さんの供述について「不合理に変遷しており、信用性には重大な疑念がある」と指摘。伊藤さんの供述から、山口さんが合意のないまま性行為に及んだと認定した。 また、伊藤さんがおこなった記者会見などについて、山口さんは名誉毀損だとして慰謝料など1億3000万円と謝罪広告を求めて反訴していたが、「公共性および公益目的がある」として棄却した。 判決後、地裁前で伊藤さんは支援者や報
欧米メディアは「総理ベッタリ記者」の準強姦事件をどう伝えたか(上) 昨春、本誌が口火を切った総理ベッタリ記者・山口敬之元TBSワシントン支局長の「準強姦事件」。英BBC、仏フィガロは被害を訴える伊藤詩織さんのインタビュー等で経緯の異常さを伝えてきた。そしてついに、米NYタイムズが1面で報じるに至ったのである。 *** 速報“あごカチ割るぞ” 河野太郎大臣の側近議員の暴行、パワハラ事件の舞台裏 速報「普通の子やけえ…」自衛隊銃乱射、容疑者の父が語った胸の内 複雑な家庭環境と、友人に語っていた「海外で銃を撃ちたい」 傘の花が開いた東京・銀座。行き交う人々はたいてい長袖の何かを羽織っているが、中には半袖Tシャツ姿の男もあり、季節は夏から秋へ向かっているようだ。人の群れを背景に、伊藤詩織さんは立ち止まってカメラを見据えている。“動”に対して“静”の彼女は、あたかも異邦人である。 レイプ現場のシェラ
望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の男性に1100万円の損害賠償を求めた訴訟で、伊藤さんと男性の本人尋問が8日、東京地裁であった。伊藤さんは改めて被害を訴え、男性は合意があったと反論した。 男性は「売名を図った悪質な虚妄だ」として1億3千万円の損害賠償を求めて伊藤さんを反訴しており、合わせて審理されている。 男性側は伊藤さんの提訴について「TBSへの就職相談に乗ってもらっていた男性が、会社を辞めたことへの逆恨みだ」と主張している。これに対し、尋問で伊藤さんは「警察に相談に行った後、辞めると連絡があった」と強調した。性行為があった2日後に男性へ送ったメールで被害を訴えていなかった点については、「混乱し、何もなかったように過ごすことが身のためと思った」と述べた。 一方、伊藤さん側は、性暴力に悪用される睡眠薬を男性が使った可能性を指摘している。男
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