起訴されない以上、踏み込めない それがきっかけで二人は離婚。B子は「子供2」を連れてDと再々婚し、「子供3」を出産しますが、またもDが「子供2」を邪魔にして死に至らしめます。Dと別れたB子は次にEと4度目の結婚をしますが、EはB子の連れ子である「子供3」を疎んじて殺害してしまったのです。こうして数年のうちにB子は自分が産んだ3人の子供全てを、「次の男」に殺害されてしまいました。 私が思うに、責任があるのは実際に子供に手をかけた男たちだけではないでしょう。おそらく男たちの誰よりも、母親であるB子自身が子供の存在を邪魔に思い、「消えてほしい」と願っていた、あるいは子供を守る意志がなかったのだと思います。最近では、母親も保護責任者遺棄で刑事責任を問われることがあります。 私だけではなく、この裁判に関わった誰もが「一番悪いのは犯人ではなく、犯人を陰で作り出したB子だ」と思っていたはずです。ところが