そう語るのは、大森榎本クリニック精神保健福祉部長で精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳さんだ。これまでにクリニックをはじめ刑務所や拘置所、警察署で100人以上の小児性犯罪者の治療に携わってきた。 「例えば、ある男性は学校教員になり、子どもへのわいせつ事件を起こしました。デジカメを使って10歳前後の児童の盗撮をしたり、誰もいない教室に入って女子児童の下着を盗むなどしていたそうです。さらに、女子児童に対して繰り返しわいせつ行為をしていました」 この40代の男性は、「クラスの子どもたちのことがいまだに忘れられない。ときどき夢にまででてくるんだ」と赤裸々に話していたという。 子どもへの性欲をどう自覚するのか 男性は教員になってから子どもへの性的関心を持つようになったようだが、そもそも子どもに対する性的関心を持つ人は、いつどのようにして自らのそれを自覚するのか。 斉藤さんによれば、自覚するのはマスタ