児童・生徒へのわいせつ行為で処分される教員が増加している問題を受け、性行動について逸脱した考えを持っていないかを教員自身が点検できるチェックシートを、奈良大の今井由樹子准教授(犯罪心理学)らが作成した。「自分の傾向を客観的にチェックすることで、自制につなげられる」といい、全国の教育委員会などに活用を呼びかけている。 「職場に相談できる人がいない」「児童・生徒への指導、励まし、ねぎらいのため、頭、肩、腕などに触れることがある」「自分の携帯で児童・生徒や保護者とやりとりすることがある」といった約30の質問に選択式で回答する形式。採点表と照合して、危険度が高い「赤信号」、注意が必要な「黄信号」になっていないかを把握できる。 今井准教授はスクールカウンセラーや臨床心理士として、非行や被害を受けた子どもの問題に関わってきた。2014年から中部地方の教委の依頼を受け、わいせつ行為の加害者となった教員へ