イングリッシュ・ブルドッグ=2016年6月、ベルリン(EPA時事) 【ロンドン時事】ノルウェーの首都オスロの裁判所は1月末、イングリッシュ・ブルドッグとキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの2犬種の繁殖は動物福祉法に反すると判決を下した。事実上の繁殖禁止となる。現地メディアが報じた。 ブルドッグなどの平面顔(短頭種)の犬種は愛嬌(あいきょう)のある表情で世界的に高い人気を誇る。一方で、呼吸器の疾患など犬種特有の遺伝的な健康問題を抱えている。判決はこの遺伝的疾患を理由に繁殖そのものに懸念を示した格好だ。 この判決は世界的な規制強化の先例となったり、パグやシーズーなど他の平面顔の犬種の制限につながったりする可能性がある。このため、動物愛護団体や愛犬家らの活発な論争を呼んでいる。 訴訟はノルウェー動物保護協会(NSPA)が、愛犬団体のノルウェーケネルクラブ(NKK)やブリーダー団体などを相