原稿のチェックや論文執筆など、仕事でも趣味でもちょっとした「調べもの」をする際に、きちんとした答えを出すにはどうすればよいのか? 本書「調べる技術」(皓星社)は、国立国会図書館で、長く利用者の調べ物相談(レファレンス)に従事した著者が、その実践的な技術を公開した本である。 「調べる技術」(小林昌樹著)皓星社 著者の小林昌樹さんは、1992年、国立国会図書館に入館。2005年からレファレンス業務に従事。2021年退官し、慶応義塾大学でレファレンスサービス論を講じる傍ら、近代出版研究所を設立して同所長。 「独学大全」の著者、読書猿さんが、「私が私淑する『探しものの魔法使い』が書いた司書の奥義を公開した本です」と勧めている。 国会図書館の「リサーチ・ナビ」がすごい! 最初に、「次のような人に向いている」と小林さんは書いている。 ・仕事でちょっとした調べ物をする人。編集者、翻訳家、校正者、記者。