本のリストの本 作者:南陀楼 綾繁,書物蔵,鈴木 潤,林 哲夫,正木 香子 発売日: 2020/08/27 メディア: 単行本 生活や仕事で必要となる以上の本を読む人、いわゆる「度を越した読書家」「本の虫」「書痴」等々、言い方は色々あるが、そういう種類の人が世の中には一定数いるわけだが、そういう人達が本を読むスピードがべらぼうに早いわけではない。ごく一部の特殊な人だけが次から次へと本を読む事ができ内容を頭にインプットできるのであって、それ以外の大部分の人達にそんな能力はなく、且つ働いているのだから、一日で一冊か二冊読むのが関の山である。しかしそういう人に限って次から次へと本を買う。読んでいない本(積読本)が家にたんまりとあるのに性懲りもなく本屋や古本屋に行って「面白そうだ」「何となく気になる」「昔買ったかもしれんが家のどこにあるかわからんのでとりあえず買っとけ」等々の理由で買うのである。
今回紹介する劇画狼さん(38)は、なんと自力で愛する作家の単行本を作ってしまった。誰もが思いつきはするが、実行する人はきわめて少ない行動だ。そして成功させるのはとてもとても難しい。 劇画狼さんは京都生まれの京都育ち。大学以降は大阪で活動している。 あべのハルカス近くの喫茶店で待ち合わせをした。現れた劇画狼さんは文化系の活動をしている人という印象はなかった。腕がやたらに太く、拳には格闘技経験者特有のキズがある。なかなかいかつい雰囲気を醸し出しているけれど、表情と口調は柔らかくてホッとした。 彼が、単行本を作るまでの道のりをうかがった。 「すごく普通の家庭環境でしたね。両親の仲もめっちゃいいし。少し変わったことと言えば父親が『息子を絶対に甲子園に行かせたい!!』と願っている人でした」 本人は野球をそれほど好きではなかったが、とにかくスパルタで野球を叩き込まれた。 「ちょっとオカルト入ってました
春画は日本では「ポルノ」というレッテルが貼られ、大々的に美術展を開くことはタブーとされてきた。が、この9月19日から日本美術史上初の試みとして、東京・文京区にある民間の美術館「永青文庫」で春画展が開かれることになった。今後、春画を楽しむ文化が日本でも広がりそうだ。 * * * 春画の最大の魅力は、画面からほとばしる“生命力”にあると永青文庫の三宅秀和・学芸課長は解説する。 「多くの絵師は春画で人が愛し合う姿を正面から描きました。性愛は人間の生きる根本であり、春画は人間の根源的な生命力の表現と言えます」 大胆にデフォルメした性器と共に不倫、男色、自慰、青姦など、身分や場所などを問わない野放図な愛の営みを描く春画について、現代人は野蛮で淫らなものとしがちだ。しかし、江戸の人々にとっては、実生活に根ざした実用的な価値があった。 「豊穣な性の営みが描かれた春画は、子孫繁栄の願いを込めた嫁入り道具と
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