図書館の歴史は、実質的に人類文化とともに発展したきたし、これからも急速な変化があると考える。前7世紀頃のアッシリア王国の首都ニネヴェのアッシュールバニパル王の宮殿から出土度された多数の楔形粘土板は、あきらかに王室図書館といえるものである。 国内すべての出版物を集めて保存している国立国会図書館が、あと7年で限界となる報道があった。いずれは閲覧申請のない古い本は箱詰めするか、本をタテに置かずに横に積み上げる、それでもだめなら電子データ化したものは廃棄するという方法がとられるだろう。紙の本はいずれは消滅する運命にある。つまり粘土板や木簡やパピルス、羊皮紙など媒体にかかわらず情報・記録が蓄積保存される機能を図書館情報学の世界では「図書館」と呼んでいるのであろう。 歴史的に見ると、ここ2世紀間は近代図書館の理念は公立図書館として展開してきたと考えられる。図書館は教育機関としてその整備は公の責任におい