「イヌワシのために」森を皆伐する、という計画を知っているだろうか。 群馬県みなかみ町の国有林「赤谷の森」で行う「赤谷プロジェクト」のことだ。絶滅危惧種のイヌワシの生息環境(とくに餌場)を作り出すために、放棄状態の人工林の木を全部伐ってしまい、イヌワシが獲物を捕獲しやすい開けた場所をつくり出す……というものだ。 日本のイヌワシは、確認されたつがい数は 221前後で、個体数はおおよそ 500 羽程度とされている。なかなか生息数が回復しない理由の一つに、餌場が減っている問題がある。そこで皆伐によって餌場をつくろうという発想なのだ。 この計画の主催団体は、公益財団法人日本自然保護協会のほか、林野庁関東森林管理局計画課、赤谷プロジェクト地域協議会の3つが上げられている。 正確を期すために、3団体が出したプレスリリースの冒頭(趣旨部分)を引用する。 全文はこちら。http://www.nacsj.or