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去年の年末の話だ。 ひいばあちゃんが死んだと、実家から連絡が入った。 すぐ実家へとび、すぐに通夜、お葬式が開かれた。 つっても、あんまり親戚は集まってなかったし、集まった親戚も葬式特有の暗さは全く無かった。ていうか、久しぶりにあった親戚同士談笑していた。 それもまぁ有る意味当たり前で、ひいばあちゃんは結構前からもう、老人ホーム的なところで、「ただ生かされてる」状態だったから。言い方悪いが、ぶっちゃけほとんど死んでたも同然だったのだ。もうここ1年ほどは、誰に会っても何の反応もできない状態。ときどきスタッフの人が寝返りうたせて、点滴うたせて、痰とって……本当にただ生かされているという状態だった。それが、ある時熱を出して、ころりとそのまま逝っちまったらしかった。 「まあそろそろかと思ったよ」皆そんな感じの雰囲気だった。不思議な雰囲気だった。皆別に、ひいばあちゃんが嫌いだったわけじゃない。つーか寧
先日のエントリーは読み返してみて、恥ずかしいくらい感情にまかせたエントリーでした。 日本を脱出した人のことは置いといて、そろそろ誇りある撤退戦の準備でもはじめましょう - FutureInsight.info そこまで怒りっぽい方でもないのに、何でこういうことを書く気分になったのかをちょっと考えてみましたが、最近僕が抱いてるシリコンバレー在住コンサルティングの発信するメッセージに対してかなり強い懐疑心を抱くようになってしまったのが原因なのではないかと思いました。 最近のシリコンバレー在住コンサルティングの言説 はてな界隈でシリコンバレー在住コンサルティングと言えば渡辺千賀氏、海部美知氏、梅田望夫氏などが有名なのではないないかと思います。最近、目についたこの方達の主張と言えば、以下のようなものでした。 パラダイス鎖国、日本のガラパゴス化 (海部美知氏) パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本
とっぴんぱらりのぷぅ 作者: 田中芳樹出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/01/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (16件) を見る 田中芳樹が対談形式で贈るブックガイド。さすがの博識が活かされ、なかなか読み応えがある本に仕上がっている。巻末に掲載されているブックデータは圧巻。 今回取り上げるのは久美沙織との対談である。「男性作家が書く女性人物についてどう思うか」という問いに対して、久美はこう答えている。 久美 いやあのですね、憧れがあるのと、本当に愛があるのと、関心があるのと、微妙に違うと思うんですよ。 ジブリの話ばっかりして申し訳ないんですけど、あんっっっだけ! 戦闘機とかに愛があるのに、山羊に上の歯を描いたりするわけです。山羊って上の歯ないのに。 田中 ああ、なるほど(笑)。作り手の人たちも、そこまでは観察してないわ
アマゾンから届いた大量の段ボール箱をゴミ捨て場に運んでいたときのこと。 「ちょっとあなた、うちのゴミも捨てておいてくれない?」 同じ階に住む白人女性に声をかけられた。初めて見る顔だが、苦労を知らずに育ったお嬢様という雰囲気である。それがゴミを運べとおっしゃる。 お嬢様というものは初対面の隣人だろうと遠慮なくこき使うものらしい。むっとしたが、聖書には「隣人を愛せよ」とある。レディーファーストの国アメリカに住んでいるのだから仕方がない。いいですよ、と答えて隣人の敷居をまたいだ。 家具でも買ったのだろうか、大人が3人は入りそうな梱包材が部屋の入り口に放置されていた。ゴミ捨て場まで5往復で足りるかどうかという量だ。軽そうな紙束が大量にあったのでそれから取りかかる。隣人の彼女はといえば、手伝いもせずに靴のカタログを眺めている。当方はまたむっとする。 特大の段ボール箱を部屋から運び出そうとすると、彼女
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