世界各国が舞台になるだけあって、やたらとおいしそうな食べ物が登場する「MASTERキートン」ですが、意外にも料理がメインとなる話はあまりありません。「特別なメニュー」のエピソードはその貴重なひとつ。 (ちなみに以前作った「サマープディング」はこちら) キートンが「ロンドンの中華街で一番」と認める中華料理店「金蓮」の特別メニュー「豚の唐揚げ」。その絶品の味の秘訣は店主いわく、企業秘密。 イギリス人の見習い・ラディの実力を店主に認めさせ、さらに店の娘・宋麗との仲を取り持つため、キートンはこの料理に隠された秘密を探ろうとする。調査するなかで、かの中国の偉人・孫文との意外な縁が明らかになり……。 ※【コマ引用】「MASTERキートン」(勝鹿北星/浦沢直樹/小学館)ワイド版6巻より 中華料理という身近なテーマを取り上げても、政治や歴史、文化を絡めた奥深いエピソードになっているのはさすが「キートン」。