「Jリーグってなに? ガンバ大阪がいるリーグなの?」 「日本代表の川口って、どこのチームでプレーしているの?」 この何げない疑問のひと言。日本サッカー協会が全国の小学校で実施している「こころのプロジェクト」の授業で、スタッフをしている元選手の安永聡太郎さんが小学生から聞いたものだ。 最初のひと言は、福井県の小学生のひと言だった。Jリーグのクラブのない県だから、まだわからないでもない。でも、二つ目は、サッカーどころの静岡県藤枝市の小学生のもの。藤枝市はGK川口能活の所属するジュビロ磐田はすぐそばの場所なのに、こんなひと言が小学生から出たという。 安永さんによると、「小学生がテレビを見ている時間にJリーグがやっていないのが原因の一つ」だという。テレビの地上波で日本代表の試合は見られても、Jリーグの試合の中継はほとんどない。ニュースを見ても、午後7時前後や午後9時ごろのニュース番組では記録が少し