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ブックマーク / morningrain.hatenablog.com (3)

  •  前田健太郎『市民を雇わない国家』 - 西東京日記 IN はてな

    それは、ある研究会での(城山英明)先生おご発言である。その日のテーマは、原子力政策だったと記憶している。詳しい文脈は覚えていないが、原子力安全規制に携わる人員は日に比べてアメリカの方が圧倒的に多い。その意味でアメリカは案外大きな政府である、という先生のご指摘が筆者には大変印象的だった。気になって調べてみると、原子力行政に限らず、アメリカは日よりも公務員が多い国だった。それまで筆者はアメリカの方が官僚制の権力が弱く、小さな政府なのではないかと思っていただけに、この事実は極めて反直観的であった。そして、なぜ日では公務員がこれほど少ないのか、その理由が知りたくなった。(294p) これはこのの「あとがき」に書かれている文章ですが、確かに「日公務員アメリカよりも少ない」と聞くと、「えっ?」と思う人も多いでしょう。アメリカは「小さな政府」であり、それに比べると日には肥大化した官僚機構

     前田健太郎『市民を雇わない国家』 - 西東京日記 IN はてな
    tskk
    tskk 2016/02/29
    なるほど
  •  ハリ・クンズル『民のいない神』 - 西東京日記 IN はてな

    帯には「ピンチョンとデリーロの系譜に連なる、インド系イギリス作家による、「超越文学(トランスリット)」の登場!」との文句。 ピンチョン、デリーロという名前が出ると、「この世界のすべて」をぶち込んだような小説を期待してしまうわけですが、確かにこの『民のいない神』も、カリフォルニアの砂漠にある巨大な岩石とそこに集うUFOカルトの人々、その砂漠で起きた幼児失踪事件、18世紀の宣教師の手記、リーマン・ショック、イラク戦争など、さまざまな要素を時系列を入れ替えながら投入しています。 このあたりの要素を見ると、「なるほどピンチョン的か」と思わせますが、登場人物の設定や描き方がぜんぜん違う。特に幼児失踪事件が起こる現代のパート(2008〜2009年)の部分には、インド系のシク教徒の家に生まれたジャズとユダヤ人のリサの夫婦、イギリスのロックバンドのボーカルのニッキー、イラクから逃げてきた少女のライラなどが

     ハリ・クンズル『民のいない神』 - 西東京日記 IN はてな
  •  斉藤淳『自民党長期政権の政治経済学』 - 西東京日記 IN はてな

    いろいろ忙しくて読むのに時間がかかってしまったけど,これは面白い。 読み終えて思ったのは「自民党政権と貧困ビジネスは同じだったのか!」ということです。 著者はエール大学の助教授にして、2002年には山形4区から衆院の補選に立候補して当選し、1年ほど衆議院議員も務めたという異色の人物。かなり難解なゲームの理論などを駆使しており、読みやすいではないかもしれませんが、所々には自らの議員活動の経験から書かれたコラムも載っており、難しい部分を飛ばしても楽しめる内容になっていると思います。 1955年から1993・94年の細川・羽田政権の例外をのぞいて50年以上与党で在り続けた自民党自民党は外交では現実的な政策をとりつつ、経済成長と農村への所得の再分配を両立させて長期政権を維持したというのが一般的な理解なわけですが、長期政権の理由はそれだけだったのか?そして自民党の長期政権が続いたにもかかわらず

     斉藤淳『自民党長期政権の政治経済学』 - 西東京日記 IN はてな
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